歯周病治療の実際

当院で実際に行ってきた歯周病治療の例について、写真を交えながらご説明いたします。
(不快と感じられる写真もありますので、閲覧にはご注意ください。)

歯周基本治療(衛生士による歯周基本治療)

最初の写真は、ある患者様が初めて来院された時の口の中の状態です。
”噛むと痛い”とのことで来院されたのですが、検査の一環として口の中の写真を撮影すると、写真1のような状態でした。
歯科医でない患者様にはなかなかご理解いただくのに難しいかもしれませんが、歯に近い部分の歯ぐきが赤く腫れており、腫れている部分の歯ぐきと歯との境目にはたくさんのプラーク(白っぽい堆積物)が見られ、いわゆる歯肉炎の症状を示しています。
実際にはレントゲン写真や検査データとてらしあわせながら、歯周炎かどうかの鑑別をしていきます。
このような状態から、衛生士による口腔衛生指導(歯磨きのやり方、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方の指導など)と併せて、基本治療である歯石とり(スケーリング)や歯周ポケット内部と歯根表面の清掃(ルートプレーニング)を麻酔を使いながら数回に分けて実施していきます(多くの場合は6回程度に分けて実施しますが、この患者様は4回)。

こうして歯周基本治療がある程度終了すると、写真2のようになります。写真1の状態と比べると、歯の周辺の歯ぐきの赤みがかなり減って、プラークの蓄積もだいぶなくなっていることがわかると思います。(ただし、医学的にはまだ完全に治っている状態ではありません。歯周病の観点から言えば、まだかなり炎症が残っている状態です。)
このように衛生士による歯周基本治療が終了したら再度検査を行い、歯周病がどの程度改善したか、どこが治らずにそのままになっているのか、などを見極め次の治療へと移っていきます。