再生療法の実際

当院で実際に行ってきた再生療法の例について、写真を交えながらご説明いたします。
再生療法は自由診療となります。また外科処置のため、処置後に腫れや痛みを伴う場合がありますが、大半の場合において、普段通りの生活をしていただくことが可能です。入院したりといった必要はありません。

Emdogain®️やBio-Oss®︎などを用いた歯周組織再生治療

最初にお見せする症例は典型的な大臼歯(奥歯)の歯周炎の治療例となります。 X線写真1のように、画像の真ん中に見える歯(実際には左下の一番後ろの奥歯となります)の後ろ側の根っこの周囲に大きく骨が無くなっている様子がわかります(オレンジの矢印)。 このような場合には、歯を本来支えるべき骨が無くなっているわけですから、歯もグラグラ動きますので、歯周組織再生療法を用いて、骨が無くなってしまった部分を再生させていきます。

X線写真2が、再生治療が終わってから6ヶ月後の状態です。画像の中央に見える歯の後ろ側の根っこの部分に骨が出来てきている(黒く写っていた部分がなくなっている)ことがわかると思います(オレンジの矢印の部分)。 このように再生治療を行うことで、歯を支える骨を回復させることができます。それによって歯の寿命をぐんと伸ばすことができます。

軟組織移植等を用いた審美的歯周組織再生治療

写真1のように前歯の歯ぐきが下がってしまい、本来見えないはずの歯の根っこが露出しています(黒い矢印で囲んだ部分)。歯ブラシで歯を磨く時の力が強すぎる場合や、歯の矯正治療の結果、あるいは何らかの理由で歯の根っこがこのように表面に見えてくる場合があります。歯の神経が残っている場合には、歯がしみたり、見た目の問題を引き起こす場合があります。また歯の神経がすでに残っていない場合や大きな被せ物が施されている歯の場合では、歯と歯ぐきの隙間から黒く透けて見える場合もあります。 こうした歯の根っこが見えている場合には、歯ぐきを移植することによって、痛みや見た目を改善することができます。本来、歯の根っこは歯ぐきの下に隠れているべきもので、表に見える部分ではありません。知覚過敏にもなりますし、歯の根っこが大きく削れてくぼみのような状態になっていれば、プラークが溜まりやすくなりむしの原因となります。

写真2が移植治療を終えたあと、およそ2ヶ月後の状態です。写真1と比較すると露出していた根っこの部分が歯ぐきにきちんと覆われて見えなくなり、元の本来あるべき歯ぐきの形を取り戻していることがわかります(黒い矢印の部分)。また将来的な根面う蝕(根っこの表面にできるむし歯)を予防することができます。