当院で実際に行ってきた再生療法の例について、写真を交えながらご説明いたします。
この治療は自由診療となります。また外科処置のため、処置後に腫れや痛みを伴う場合がありますが、大半の場合において、普段通りの生活をしていただくことが可能です。入院したりといった必要はありません。

歯周組織再生治療の実際
Emdogain®️を用いた歯周組織再生療法
- 治療時間:1.5時間程度
- 治療期間:3週間程度
- 治療費:¥182400(税込)

最初にお見せする症例は典型的な大臼歯(奥歯)の歯周炎の治療例となります。
X線写真1のように、画像の真ん中に見える歯(実際には左下の一番後ろの奥歯となります)の後ろ側の根っこの周囲に大きく骨が無くなっている様子がわかります(オレンジの矢印)。
このような場合には、歯を本来支えるべき骨が無くなっているわけですから、歯もグラグラ動きますので、歯周組織再生療法を用いて、骨が無くなってしまった部分にもう一度骨を回復させていきます。

X線写真2が、歯周組織再生療法が終わってから6ヶ月後の状態です。
画像の中央に見える歯の後ろ側の根っこの部分に骨が出来てきている(黒く写っていた部分がなくなっている)ことがわかると思います(オレンジの矢印の部分)。
このように治療をすることで、歯を支える骨を回復させることができます。それによって歯の寿命をぐんと伸ばすことができます。
組織移植を用いた顎骨欠損再建
- 治療時間:1.5時間程度
- 治療期間:5ヶ月程度
- 治療費:¥182400(税込)

写真1は上の前歯に作成されていたブリッジを外して、前歯の部分を下から見上げたところの写真です。写真中央に歯がない部分(歯1本分ほど)があります。
中央の歯がない部分の上の方は、歯を抜いてかなり時間が経って顎の骨がなくなり、へこんでいます。
このような場合は中央の矢印が示すように幅が少ないため、インプラントをすることが難しくなります。

写真2は必要な骨造成部分を写真1に描き加えたものです。(緑の部分)
中央左の長い矢印の長さ程度の幅が必要になります(中央右の薄黒い矢印は写真1の矢印と同じものです)。
この緑の部分を外科治療によって作っていきます。

写真3は造成治療が終わったときの状態です(およそ5ヶ月後)。
写真1と比べると十分に幅が増えていることがわかります。
この後は、この部分に必要なサイズ(太さ)のインプラントを行うことができます。